僕の好きなもの

もう『 A ・ I 』
鬼才スタンリー・キューブリックの構想をもとにヒットメーカーであるスピルバーグ監督が脚本・演出を行った話題作「A・I」。子どもを失った親のために作られたヒューマノイドの少年が、人間の母親にやがて本当の愛情を抱いて行く。しかし、その愛情は受け入れられず、少年はその母親の手で捨てられてしまう。そして少年は母親の愛情を求めて悠久の旅に出かける・・・。
 スピルバーグ自身は、そのインタビューで強く否定しているが、日本が生んだスーパーヒーロー「鉄腕アトム」と、その冒頭のシーンは実に酷似している。交通事故で息子を失った科学者の父親が、その子を模して作ったのがアトムであった。しかし、アトムが一向に成長しないロボットであることに傷ついた父親は、アトムをサーカスに売り飛ばしてしまう。それでも父親を愛するアトム・・・。ここまで書けばお気づきいただけると思うが、明らかに「A・I」は、手塚治虫がアトムの世界に描こうとしていた事を踏襲している。最後は、意外性の無いスピルバーグらしいエンディングとなっている。盛り上がりに欠けるがその映像世界は一つの芸術だ。
    カメ的映画評価・・・・・☆☆☆
更新日時:
2002/02/04

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Last updated:2002/6/23