スピルバーグ製作の映画『ディープ・インパクト』。
地球に巨大な彗星が衝突することが発覚。それを回避するために、アメリカ政府は、宇宙船「メサイア」を飛び立たせる。核爆弾により彗星の軌道をそらすのが目的だった。しかし・・・。
はじめは「サスペンス」そして「SF」へ。最後には「ヒューマンドラマ」へと成熟して行く物語。
同様な設定で『アルマゲドン』が大ヒットしたために、印象の薄くなってしまったこの作品。実は公開はこちらの方が早かったのに・・・。
ブルース・ウィリスら乗組員の活躍を力強く大胆に切り取った『アルマゲドン』に対して、こちらは、より「シュミレーション」に力を入れ、政治・マスコミ・乗組員・そして人間愛(親子愛)と多面性を持った映画に仕上がっている。多少、シュミレートに甘さも感じられるが、多くの要素を無理なく短時間にまとめきった良質の作品と言えるだろう。個人的には、私はこっちの方が好き。(だって、「地球存亡」の危機であるにもかかわらず、ヒーロー像だけを描きつづける『アルマゲドン』の方が無理があるでしょ。)
カメ的映画評価・・・・・☆☆☆☆☆
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